今回は、中華ブランドの液タブ「HUION Kamvas Pro 24 4K」のレビューをまとめました。
液タブに関しては、今まで5台ぐらい買ってきて沢山使ってきたので、軽く他の液タブとの比較レビューもいれて置きました。
Youtubeでは、レビュー系は案件動画が多いですが、プロモーションだと他のメーカーとの比較が出来ない制約があったりするので、自腹で機材を購入してるから出来るレビューです。
そのため忖度なしレビューなので、参考にして頂ける部分があると思います。
*レビューは、個人的に感じたことを率直に書いてるのと個体差がある可能性もあるので、あくまで一つの感想だと思ってください。
HUION Kamvas Pro 24 4Kレビュー
今まで、スリムペンが無く太いペンしか無かったのが不満でしたが、スリムペンが発売したことでワコムとの描き心地の差は、かなり少なくなりました。
24インチ前後の液タブで4k画質は、他にはワコム製品しかなくある程度、大きな画面サイズが欲しいと感じる人は、ワコムかHUIONになると思います。
中華ブランドだと「XP-PEN」もありますが、24インチは2kしかなくフルラミネーションディスプレイでも無く視差が大きめでした。
ワコムの製品「Cintiq Pro 24 」は、発売日が2018年3月頃と結構古くて、そろそろ新機種が出る可能性もある製品です。
また「Cintiq Pro 24 」は、ファンの音問題と熱問題などが気になる部分だったり、モニターアームを取り付けるには別途スタンドが必要だったりと何かとコストが掛かります。
HUIONの倍する値段を考えると、ファンの音問題と熱問題が無くて当たり前であって欲しかったと感じるレベルです。
次に発売する新型「Cintiq Pro 24 」は、ちゃんと改善してくるでしょうけど、最近のワコム製品は、無駄にタッチパネル機能とかを付けたりして、値段が高すぎる傾向になってます。
よほど、ワコムブランドが欲しい人以外は、別に買う必要性は無いかな
HUION Kamvas Pro 24 4Kのメリット
いくつか不満点もありますが、今の所どの液タブを使っていても、この機種はこれが良くないな〜と感じたりしたので、自分の中でどれを優先したいかで液タブを選択することになるかと思います。
フルラミネーションディスプレイ視差が少ないフェルト芯が良い
安い液タブで微妙なところは、視差があることで思ったところに線を引くことが出来ないということです。
「 Kamvas Pro 24 4K」は、さすがに値段が高いだけあって、基本的に視差が無いレベルでかなり狙った場所に線が引けます。
替え芯も標準芯とフェルト芯が選べて良いと思いました。
しかし、保護フィルムなしでフェルト芯で描くとキュッっと嫌な音が鳴る時があったので、アンチグレアフィルムの保護フィルムを貼りました。
専用の保護フィルムはないので、ワコムの24インチのを加工して利用してます。
ファンの音や液晶が熱を持たない
視差の他にも気になる点は、ファンの音だと思います。
ファンの音がうるさいと作業に集中することが出来なかったりする原因にもなるので、スペック表には乗ってないけど注意したいところです。
HUIONの液タブは、ファンが入ってないのか全く音は気になりませんでした。
他にも液タブの画面に熱も特に持つ印象もないので、4k液晶でファンノイズなし発熱なしはかなり良いです。
VESAマウント搭載
スタンド標準搭載ではないので、スタンドは別売り購入するしかないです。
標準の角度を付けることが出来るスタンドは、本当に気持ち程度しか角度付かないので、それで絵を描いてたら首を痛める可能性が非常に高いです。
ワコム製品と比べると7000円と比較的安いですが、値段を考えると正直作りはちゃっちいですね。
これを使うなら、VESAマウントが標準搭載してるので、モニターアームを付けて使う方がいいかもしれません。
僕の場合は、モニターアームとスタンドどっちも買って使ってみましたが、液タブの位置を一切動かさないようにしてるのでスタンドで使うことにしました。
やはり、安定度的にはスタンドの方が全く揺れません。
モニターアームだと、揺れるけど液タブの移動が容易な点がいいですね。
HUION Kamvas Pro 24 4Kのデメリット
フルラミネーションディスプレイで、基本的に視差が無いですが、角度を直角すると少しズレるなと感じたので、ワコムの液タブを使ってる時よりは、視差があるけど気にならないレベルです。
僕は、イラストを描く時のペンが標準の太いペンだと親指が痛くなりやすい体質なので、細いタイプのペンじゃないとダメだからです。
その点、ワコムの液タブならスリムペンの選択が出来るので、前までは画面サイズが16インチの「Cintiq Pro 16 (2021)」をメインで使ってました。
2023年3月にHUIONもスリムペンが発売されたので、このデメリットは解消されてます。
アップルペンシルみたいな細いタイプのペンが好きな人は、スリムペンの購入がおすすめです。
24インチを使ってからだと、若干小さいと感じますが、机の上に置きっぱなしにするには丁度いいサイズだったりします。
液タブにダイナミックマイクを近づけるとノイズが発生する
しかし、コンデンサーマイクなら、ノイズが発生しなかったりするのでよくわからないところです。
絵を描きながら作業通話を頻繁にする人は、ちょっと注意した方が良いかもと思います。
ちなみにワコムの液タブなら、ダイナミックマイクでもノイズが発生することが無かったので、Kamvas Pro 24 4Kの仕業であることは間違いなかったです。
今は、コンデンサーマイクしか使ってないので、このデメリットは回避しました。
発色が良すぎる
自分が出来る範囲で色味を変更してますが、左にある「iPad Pro 12.9インチ」と比較すると色が濃いことがわかると思います。(まったく同じイラスト)
色味は、別のモニターで確認するかしっかりキャリブレーションした方がいいかもしれません。
他にもタッチパネルがないとかもショットカットキーがないとかがありますが、液タブだと左手デバイスを使うことが多くて、別に無くてもいい機能だと思う人が多います。
タッチパネル関しては不要かもしれないですね。
16インチと比べて腕が疲れやすい
16インチの液タブから、24インチの液タブに変えて感じたことは、腕を動かす範囲が広いため、少し腕が疲れやすいと感じました。
これは、慣れの部分もあるので慣れてしまえば、そこまでのデメリットにはなりません。
むしろ、画面が大きいので自由に画面を配置出来るため、24インチの大きさは絵が描きやすいです。
イラストのみなら、16インチでも不満が無かったですが、漫画を描くなら16インチだと若干小さいと感じたので、今後は、24インチの液タブがメインにしました。
もう、腕も一切疲れなくなったので、これは慣れでカバーすることが出来ます。
まとめ
ちなみにワコムの24インチよりもベゼルが狭くてサイズが小さいので、サイズはフイオンのが良かったかと思います。
HUIONには、タッチパネルや液タブにボタンが付いて無く無駄機能が省かれているため、コストが安く出来てる点があると思います。
今回、上げたデメリットが気にならないという人におすすめです。
(Youtube)