Wacom cintiq pro 16 2021年版の液タブに変更して、だいたい4ヶ月程度使ったので、ブログのレビューとしてまとめることにしました。
企業案件とかではなく、実費での購入なので良いところと悪いところを包み欠かさず記載してます。
今まで、中華製液タブ「XP-PEN Artist24 Pro」、「huion kamvas pro 24 4k」も使ってきたり、廉価版の「wacom cintiq 16」(フルHD)も所持してます。
タブレットは、iPad Pro 12.9インチ M1モデルを使っているので、他の端末との比較も入れました。
自分は、ガジェット類が好きなので色々と機材を買って自分で試したいと思って買って判断したやつをまとめてます。イラストに関しては、そんなに詳しくないですが、機材レビューはしっかりにやっていきます。
実機がわかる動画版も作成したので、動画で見たい方は、記事の最後の方に動画も載せてましたのでそちらも合わせて確認してみてください。
wacom cintiq pro 16 2021年レビュー
「wacom cintiq pro 16 2021年」のメリットとデメリットを簡単にまとめてみました。
過去の2018年ぐらいに発売された「wacom cintiq pro 16」は、あまり評判良くなかったんで、値段は高かったけど2021年版にしました。
デジタルのお絵描きは、お金が掛かってもほぼ機材だけなので、自分が納得するものに出会うまである程度試す価値あると思います。(大人だから出来るというのもある)
液タブには、アンチグレアタイプのフィルムをつけてフェルト芯を使ってます。
スタンドは、モニターアームでも良かったですが、ノートパソコンスタンドが揺れずに安定して使えるので、それを使ってます。
なにかネジとかで固定しているわけではないですけど、16インチの液タブは多少重量があることもあり、絵を描いていてズレたり動いたりすることは無いです。
自由に角度も帰れるので、純正のスタンドより良いのではと思ったりしてます。
値段的にもノートパソコンスタンドなら、3000円程度で買えます。
あまりに安いのは、ちょっと作りが甘かったので、3000円前後のが1番いいですね。(タブレット用も必要なので、3台買って試しました)
というか、ワコム純正スタンドは、9000円という値段でちょっとスタンドだけの割に高すぎます。
正直これぐらい始めから標準として液タブに付けておいて欲しいと思います。
でも、液タブの角度は自由に変更することが出来ないと体を痛めることになりやすいので、スタンドは必須級です。
ノートパソコンスタンドの場合、下側に空間を開けることが出来るので、キーボードを置くことも可能です。
これが出来るのも16インチまでの液タブぐらいなので、このサイズは扱いやすいと思います。
ちなみに16インチぐらいまでなら、モニターアームを利用しても揺れはそこまで気にならないと感じたので、モニターアームもありです。
液タブ、板タブの切り替えが簡単に出来る
液タブの左右に4つずつ割り当てが出来るボタンが設置されてます。
左の1番下にマッピング画面切り替えのボタンを配置することで、液タブを瞬時に板タブとして使うことが出来ます。
この機能があると、ちょっと別モニターを触りたい時にマウス操作せずにペンで操作することが可能です。
これ結構便利な機能なのでおすすめです。
基本的な絵を描く作業は、左手デバイスで操作しているので、液タブに付いてるボタンを触るのは、板タブ化したい時だけです。
とはいえ、最近は普通にマウス使う方が多いので、あまり使わない機能になりがちだったりします。
スリムペンが使える
- アップルペンシル
- スリムペン
- 標準プロペン
画像のペン種類
ワコムの液タブを使う理由は、スリムペンが使えるというのが大きいです。
しかし、中華製はペンの選択肢が標準の太めのペンしか選択出来ないので、そこが個人的にネックでした。
スリムペンは、アップルペンシルみたいに細いタイプのペンで、細いタイプじゃないと指が痛くなりやすい体質なので、ペンの選択肢的にワコム製品に切り替えた感じです。
ここは、普通の人はあまり関係ないと思うので、標準のペンの太さでも問題無いなら良いと思います。
最近、HUIONでもスリムペンが登場したので、これを買えば24インチのが有効活用出来そうだから買うか迷ってます。
かなり評判いいけど、ワコムのペン並に値段が高いです。
アップルアップルよりは半額以上安いが!
4k液晶はやはりキレイ
「wacom cintiq 16」は、ワコム製品でありながら、フルHDで画面のスペックが低い分値段が安い液タブです。
安くても描き心地に関しては、問題無く良いので絵を描き始めたい学生さん向き商品だと思いました。
こっちは、ファンレスで画面に熱を持たないですが、画面はフルHDだから少し荒いと感じます。
フルHDの液タブを使ってから、4k液晶に変えると全く画面の品質が違いました。
液晶の質が悪いとモチベーション低下に繋がるので、スペックが高い方がいいですね。
ただ、4k映像出力はそこそこスペックが必要になるので、ある程度のパソコンじゃないと処理が遅くなる可能性があります。
Cintiq FHDとの比較
どちらも明るさ0まで下げた状態ですが、明るく見えるのは「Cintiq Pro」の方です。
しかし、視認性がいいのは圧倒的に「Cintiq Pro」で画像が荒くなくて目が疲れにくいと思います。
16インチでフルHDは、画質的に微妙かもしれませんので、2.5kあれば良かったかなという感想を持ちました。
16インチというサイズ感が丁度いい
24インチを使ってからだとサイズが小さく感じる時もありますが、物理的に結構邪魔だと感じてしまうことが多くて、液タブを移動させる手間が多かったです。
その点、16インチなら定位置の机の上に置いても問題が無かったので、自分的には16インチがベストかなと思いました。
マンガを描くなら24インチが1番良さげですが、新しいのが出るまでは16インチのままで良いと考えてます。
ちなみにiPad Proは、12.9インチなのでタブレット端末としては、画面が大きいですがクリスタだと結構小さく感じることが多いです。
iPad OSのアップデートにより、M1チップ以降なら、外部ディスプレイの拡張対応により作業範囲を広く出来るようになったので、結構使いやすくはなってます。
視差はほぼなし
イラストを描き始めたのが、iPad Proからだったので、はじめて液タブを使った時は、視差があるのが気になってました。
「wacom cintiq Prp 16」は、値段が高いだけあって、四隅でも視差が気になることもなくストレス無く狙った場所を選択することが出来てます。
廉価版の「wacom cintiq 16」の場合、視差がありますが、ずっと使ってたら慣れてしまうことが多いので、違和感は最初だけだったりした経験があるため、そこまで神経質にならなくても良いのかなと今は思います。
サイズの割に値段が高すぎる
よほどワコム製品じゃなきゃダメという拘りがなきゃ中華ブランドで良いと思います。
僕は、スリムペンのためにワコム製品を使ってますが、他のブランドにスリムペンが出たりすれば、別に変えてもいいかなとは考えてます。
ファン音はある程度する
ファンが回っていない時は、音が気になることはありませんが、ファンが回りだすと多少音がするので神経質な人は気になるかもしれません。
自分としては、許容範囲内だったのでファンの音は大丈夫でした。
夏場に部屋温度、27℃ぐらいで描いてるとファンの音もするし少し熱を持つかなーって感じます。
ワコム Cintiq16FHDは、ファンレスで全く熱を持たない液タブだったので、出来たらファンレスが良かったですけどね。
画面は熱を持つ
赤い枠あたりが熱を持つ範囲なので、全画面が熱くなるということはありません。
熱くなると言ってもほんのり熱くなるぐらいなので、iPad Proを充電しながら使ってる並に熱くなることは無いかなという感じです。
この辺は、画面の明るさによって変わる部分なので、熱さが気になる方は画面を暗めに設定するといいと思います。
目の疲れ対策にも液タブは、少し暗めで描いた方がいいと思います。
タッチパネル機能は使ってない
液タブのタッチパネル機能は、とくに使ってません。
ほとんど左手デバイスで操作するので、タッチパネル機能要らないから値段下げて欲しいと思う部分ですね。
使う人も居るかもしれませんが、個人的にはオーバースペックです。
プロのイラストレーターの人でも、左手デバイスを使うので、基本的にタッチパネルは不要だと思って大丈夫だなと思います。
むしろ、無くして値段安くしてほしい。
接続端子が少ない
- USB-C
- 電源
- HDMIポート
中華ブランドだと、これプラスDisplayPortに対応してたりします。
Windowsのデスクトップパソコンだと、USB-Cで映像出力出来ない場合があるので、3つのケーブルを使う必要があったりするので注意です。
パソコン側にDisplayPort出力しかない場合、DisplayPortをHDMIに変換しないと使えません。
また、4kに対応している変換機を使わないとフルHDでしか映像出力出来なかったりと追加費用が掛かりました。
まとめ
誰でもおすすめできるといった液タブではないですが、自分的には毎日イラストを描くための投資なら良いと思いました。
昔、カメラをやってた時は、カメラ1台で30万円超えとか普通でしたし、レンズも1本で20万円とか比較すると、絵描きのコストは安く感じます。
一般的な金銭感覚だと当たり前に高いが
中途半端に満足することが出来ない機材を購入するより、思い切って高いのを買って絵を描く理由にするというのも一つの手です。
特にプロのイラストレーターは、ワコム製品を使ってることが多いので、同じの使いたいなって思ってしまうところがありますよね。
(Youtube)