
インタビュー記事第二弾、お待たせしました。
オカヤド先生の歴史(その2)ということで前回の続きです。
中の人(以下中):さきほど最初はモンスター娘よりも
ロボットのほうが好きだったとお聞きしましたが、
いつ頃からモンスター娘が好きになったんですか?
オカヤド(以下オ):昔はメイドとかネコミミとかロボットだったのが
いつくらいからだろう・・・
担当編集(以下担):例えば漫画の中でゲームネタが結構出てきますが、
よくやられてたんですか?
オ:そうですね、子供のころからゲームはやってたんで、
その中で女の子の敵が出てきて戦ったりするときに
「戦う!?もったいない!いい子かもしれないじゃん!!」
みたいなことは思ってましたね。
一同:(笑)
オ:そんな風に思ってたことが今モンスター娘を描いている
下地になってるのかもしれないですね。
中:ゲームの敵なんで、いわゆるやられキャラなんでしょうけど、
それがかわいそうだったということですか?
オ:そうですね。「問答無用で攻撃するとか、女の子なのに主人公ヒドイやつだな。」と。
たぶんこの辺が普段意識することもない、
下地のなかでも底のほうにあるものでしょうね。
中:なるほど。
オ:ファイナルファンタジーとか聖剣伝説とかに登場した女の子のモンスターが
僕の中で積み重なって下地になっていったんだと思います。
ただ、そのころはまだロボットのほうが好きだったので
2ちゃんねるの「ロボットの女の子っていいよね」という人が集まるところに
絵を描いて投稿してました。
担:相当好きだったんですね。
オ:好きでしたね。でも投稿しても、あまり反響がなくて・・・。
ほとんどの人たちはロボットが好きと言っても
見た目的にはほぼ人間のマルチとかまほろさんみたいな、
「実はロボットでした」みたいなのが好きだったみたいで。
僕も好きだったんですが、その当時は人間とほぼ見た目が同じロボットよりも
外見からロボットだとわかるくらいのほうが好きだったんですよ。
で、そういう絵を描いていたんですけど、
まだそういうのが好きな人は少なかったですね。
中:外見からロボットだとわかるくらいというのは
例えばどんなキャラとかってありますか?
オ:今で言うとファンタシースターオンラインの女の子型のロボットみたいな感じです。
人間に近い姿だけど一目で人間じゃないとわかるくらいが好きだったんですけど
投稿してもあんまり反響がなかったので、他にもおもしろいものがないかと思ってて
いろいろ探して行き着いたのがモンスターの女の子でした。
そういうのを2ちゃんねるで見ているうちに何か自分でも描きたくなって。
で、いろんな絵を描いて最初に投稿したのも2ちゃんねるでした。
そうしたら前よりも反響があって、こっちの方が受け入れられるんだ、と思いました。
モンスターの女の子の絵を描き始めたのはその頃からですね。
中:どんな絵を投稿されてたんですか?
オ:最初のころはラミアやアラクネのちょっとエロい絵を描いてただけだったんですけど
そのうちちょっとずつ手間をかけるようになって
絵の横に設定のようなちょっとした文章を入れるようになりました。
で、いろいろ描いていくうちに絵と文章だけじゃもの足りないと思い始めて
ストーリーを付けて漫画形式で描くことにしました。
それでできたのが「モン娘のいる日常シリーズ」です。
担:なるほど、そういう流れだったんですか。
中:ずっと2ちゃんねるに投稿してたんですか?
オ:そうですね。
中:その投稿をされてたのは何歳くらいの時だったんですか?
オ:26歳の時にマガジンスペシャルで連載が始まって、
その頃には「モン娘のいる日常シリーズ」は描いてたから
最初のイラストを描いたのは24歳くらいでしたね。
自分でもなんとなく描いてたものだったんで
まさかこんなに反響があるとは・・・。
担:気が付いたら翻訳もされて海外の人も読み、世界中で新作を待たれ、みたいな(笑)
オ:ほんといつの間にやら・・・。
中:実は公式サイトには世界100か国以上からアクセスがありますからね(笑)
オ:びっくりしたのがアシスタント時代の同僚の人が僕の漫画を知ってて。
その人からモンスターの女の子が好きみたいな話は聞いたことがなかったんですが、
「あれオカヤド君が描いてたの?マジで?」って言われた時には驚きましたね。
で、僕も「何で?持ってるの?」ってお互いに驚きあいました(笑)
一同:(笑)
オ:そういうのが好きな人しか見てないだろうと思ってたので。
モン娘属性をあまり持っていない彼に読まれていたことにかなり驚きました。
担:でもモンスターの女の子が好きな人は誰もがオカヤド先生のことを知ってますよね。
まだオカヤド先生のことを知らなかった頃、『けもも』の企画のときに、
『ねこむすめ道草日記』のいけ先生や『セントールの悩み』の村山慶先生から、
「Pixivにこの企画にピッタリの人がいる」と言われまして。
そこで初めてオカヤド先生を知って声をかけさせていただいたんですけど、
ホントに聞く人全員がモンスター娘といえばオカヤド先生って言ってました(笑)
一同:(爆笑)
中:ちなみに一番最初のころに描いた絵って残ってるんですか?
オ:「モン娘のいる日常シリーズ」はPixivに上がってますけど、
それより前の設定とかを書いてるイラストはないですね。
正直昔すぎて自分でもあまり見たくない・・・(笑)
中:ロボットの絵は残ってるんですか?
オ:いや、あれもたぶん残ってないですね。
中:Pixivにはゲームのイラストもアップされてましたよね?
オ:あれを描いたのはロボットの絵を投稿してた頃よりもっと前のものですね。
一時期2ちゃんねるに投稿することにハマって、
ゲームの絵やさっき言ったロボットやモンスターの絵を投稿していたんですが、
マガジンスペシャルで連載が始まると趣味のほうをやる余裕がなくなって、
しばらく投稿から離れてしまいましたね。
中:投稿にハマっていたのは見た人の反応があって面白かったからなんですか?
オ:そうですね、すぐに反応があるので面白かったです。
ただ、特にモン娘に関しては、最初はそういう趣味を持った人しか
反応してないと思ってたんですけどね。
こんなに広まるとは思ってなかったです。
中:潜在的にそういう趣味を持った人がいっぱいいたってことなんでしょうか?
オ:どうなんでしょう?潜在的というか、『萌え』のジャンルが増えていって
みんなのストライクゾーンが広がっていったってことなのかもしれません。
担:昔から細々と続いてきたジャンルですけど、
80年代とか基本的にほぼ全身獣な感じですよね。
当時もエロいのはあったけど、モン娘はそれとはちょっと系統が違いますね。
オ:たぶん僕がそこまで深い性癖を持ってなかったからだと思います(笑)
中:基本的に当時考えた設定が今に続いているんですか?
オ:そうですね。
ラミアだったら変温動物で朝に弱い、みたいな。
まあそこらへんも弱みに付け込む感じですよね。
「温めてあげるよ」みたいな。
一同:(爆笑)
オ:こちらとしては女の子に触る大義名分がある、
女の子も「温めてくれるなんて、なんていい人なんだろう」と、
互いにWin-Winの関係ですよね(笑)
中:だぁりんは付け込もうとか思ってないですよね。
オ:もちろん思ってないです。
そういう邪なことを考えているのは作者だけです(笑)
一同:(笑)
中:人の歴史って面白いですね。興味深い話がたくさん聞けました。
オ:そうですか?あまり深く考えてないんですけど・・・。
担:いや、面白かったですよ。
なんというか、「オカヤド先生ができるまで」みたいな感じで(笑)
一同:(笑)
オ:話は変わりますが、実は「オカヤド先生」みたいに言われるのって
ちょっと苦手なんですよ。
中:そうなんですか?
オ:「先生」って言われるような感じの内容ではないですからね。
そういうのは村山慶先生とかのほうがふさわしい気がします。
担:確かにあの方は普通の漫画家とはちょっと違う感じですね。
学者の風格があります。
中:まさに先生じゃないですか。
担:村山先生のツイッターを拝見していると、
進化の歴史とか、骨格の話とか、歴史の話とか
ものすごい考察がツイートされてたりして、
あまり他ではいないタイプの漫画家だと思います。
オ:すごいですよね。
僕はウィキペディアで調べて勉強した気になってます。
中:どういうことを調べるんですか?
オ:動物の生態とか調べますね。
蛇の交尾には24時間かかるのか!とか、
そういうことをウィキペディアで調べて漫画のネタに使ったりします。
担:でもそういう新鮮な驚きが漫画のアイデアになったりしますよね。
オ:昔、理科では生物が好きでしたね。
テレビだと動物番組で「動物の生態を追いかける」みたいな番組が好きでした。
最近はそういう番組が少なくなって、
テレビから情報を仕入れるのが難しくなったので
ウィキペディアにかなり助けられてます。
ウィキペディアないと漫画描けないくらい(笑)
一同:(笑)
オカヤド先生の歴史が明かされた前回と今回のお話、
楽しんでいただけたでしょうか?
次回の更新は月曜日。
皆様お待ちかねの5巻とモン娘のこだわりポイントのお話になりますのでお楽しみに!